コーヒーミル
コーヒーが好きな人なら、だれだって一度はコーヒー豆を自分で挽いてみたいと思うだろう。自力でコーヒーミルのハンドルを回し、手間をかけて淹れたコーヒーは格別だ。だが、コーヒーミルも、ふだんの手入れを怠ると、別の意味で格別な味をもたらす。ぼくは時々、常連のお客様から、調子の悪くなったコーヒーミルを預かり、調整をしている。機械いじりは大好きなので、分解可能な限り分解し、洗浄できる部品は徹底して洗う。金属部品は脱脂するために煮沸することもある。コーヒーの微粉が部品の隙間に入り込んで固着し、可動部分が動かなくなっていることもある。ほとんどの手動ミルは精密機械ではないので、使用方法を誤らない限り、めったなことでは壊れない。コーヒーを挽いた後、絵筆などでミルに残ったコーヒーの粉を取り除いてあげれば、いつでもご主人の期待に応え、風味豊かなコーヒーを楽しませてくれる。
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