今はどうなのか知らないけれど、ぼくが小学生だったころの通知表には、本人の欠点、短所、長所を書く欄があった。たとえば友人Mは「女の子とばかり遊ぶ」などと書かれていた。欠点のない級友もいたのだろうが、そういう連中の顔は不思議と浮かばない。さて、ぼくの仕事は、仕入れたコーヒー豆を適当に焼いて販売するだけではない。もちろん、ぼくが仕入れているコーヒーは、産地で精製された品質の高い生豆であるが、それでも石粒や木片などの異物、そして欠点豆と呼ばれる、おいしいコーヒー作りに不都合な物質が混入している。そこで、生豆の段階、焙煎後にそれらを取り除く作業を行う。当店は比重選別機を用いて石やガラス粒などを取り除いているが、機械では選別し難い、虫食い豆や発酵豆などの欠点豆は、手作業で取り除くことになる。これはなかなか根気の要る作業で、はっきりいって、めんどくさい。
ぼくの通知表の長所短所欄には、概ね次のように書かれていた。長所=責任感が強い。短所=根気がない、すぐに飽きる、忘れ物が多い、etc...。責任感が強い、については、長所欄が空白なのもどうか、という担任の思いやりから書かれたと察せられるが、根気、飽きっぽさについての先生の観察は、さすがに鋭かった、と思う。
上の写真は、焙煎後、欠点豆を取り除くためにお盆に広げられたモカ・マタリ・アルマカ。モカ・マタリには欠点豆が多くて泣かされる。下の写真は比重選別機で取り除いた石粒。左端はコーヒー生豆。
北に京と書いて、なんと読む?
ペキン
Good! じゃあ南に京は?
ナンキン
うーん、キミって天才かも。じゃあ東に京は?
トンキンでしょ。ねえ、あなたって退屈だわ。
わかったわかった。じゃあ次は英語の読み方。
はじめに、King Kong。
キングコング。
Hong Kongは?
ホングコング
OK、次は難しいぞ、インドネシアで採れるウマい珈琲の名前だ。
Mandeling
マンネリ。あなたってつまらないわ、さよなら。
最近のコメント