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2013年10月 9日 (水)

ミダス王のヤカン

131009_01西日が差し始めるころ、とある珈琲器具メーカーの営業マンが大きなリュックを背負って店に入ってきた。彼は駅から歩いてきたのだという。

131009_02 彼はだまってリュックをおろし、アラビアあたりの怪しげな商人の手つきで、一風変わった様子の器具をひとつひとつカウンターに並べた。それらは折からの西日を浴びると、たちまち甦って黄金色の光を放ちはじめた。

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