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2007年1月 9日 (火)

焦げた味

簡単に言うと、ぼくの仕事は遠い南の国から仕入れたナマのコーヒー豆を、火であぶって焦がし、袋につめて売ることである。簡単に言うまでもなく簡単である。しかし、iPodでロックを聞きながらノリノリで豆を焼いていると、うっかり焦がしすぎて炭になる。ぼくは炭を売っているわけではないので、スミマセンではすまない。つまり、肝要なのは「適当」に焦がすことなのである。一般に、食物は焦げると苦くなる。同じ理由で、コーヒーは苦い。それを好んで飲むのは大人である。人間も焦げることがある。適当に焦げると大人の味になる。言うまでもないが、ぼくがそうだといってるわけではない。

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